ベイト工法とは、シロアリの駆除剤を混入した餌(ベイト剤)をシロアリに摂食させて、シロアリの集団を死滅させるシステムに対して(社)日本しろあり対策協会が付けた名称です。
ベイト工法のコンセプトはIPM(総合的害虫管理)の理念に沿ったもので、レスケミカル(少量の薬剤)によって薬剤の環境負荷を低減するシステムです。この工法は、従来工法の約千分の一という少量の薬剤を使い、しかもその薬剤が環境へ流失しない閉鎖系のシステムです。
ベイト工法は予めシロアリの好む餌(薬剤は入っていない)を入れたモニタリングステーションを地面 に埋設しシロアリを発見したときにベイト剤をセットする方法と、ベイト剤を入れたベイト・ステーションをシロアリが生息している箇所に限定的に設置する方法とがあります。
セントリコンシステム
弊社では世界で幅広く利用されている「セントリコン・システム」というベイト工法を使用しています。
セントリコンシステムの主な特長
- シロアリの習性を利用し巣ごと退治します。
- 大量の薬剤を使用しないのでご家族やペット、周辺環境にも安心です。
- 巣の根絶後も定期的に点検を続け、シロアリの再侵入を防ぎます。
※「セントリコン・テクニカルマスター」が担当
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1. 習性を利用した新発想の防除工法。薬をまかずに巣ごと退治するシステム
シロアリは新たな餌場を見つけるとフェロモンによりそこに仲間を誘導する習性があります。セントリコン・シリーズはこの生態を利用。シロアリが好むように調整した薬剤を使用し、つぎつぎと薬剤を摂取させます。コロニー(巣)のシロアリ全体に薬剤が行きわたることによりシロアリを巣ごと壊滅させる根本的な防除法です。
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2. 薬剤を大量散布する工法と違って臭いもなく人にもペットにも環境にも優しい工法
セントリコン・シリーズはシロアリの習性を利用した、全く新しい概念に基づく環境配慮型シロアリ防除サービスです。しかも人やペットが薬剤に直接触れない新手法。薬剤使用量もごくわずかです。
薬剤は特殊な容器に納めて地面に埋め込まれますので、人やペットが薬剤に触れる可能性はほとんどありません。
1つのコロニ-を駆除する薬剤の有効成分量は20グラム以下とごく少量。また使用済みの薬剤は厳密な管理のもとに回収するので安心です。
小さいお子様がいる家庭や保育園などはもちろんのこと病院や公共施設、さらにはお寺・神社など歴史ある建造物など幅広くご利用いただいています。 -
3. 定期点検でシロアリの存在や食害の有無などを確認、報告があるので安心。
定期的に点検を行うことでシロアリを駆除したのちも再侵入をしっかりと監視。被害を未然に防ぎ、大切な家屋を末永く守り続けます。
確かな資格をそなえた「セントリコン・テクニカルマスター」が施工及び点検を担当いたします。
セントリコンシステムの施工手順
シロアリの生態を熟知したプロが、4つのステップで家をまもります。
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STEP1
セントリコン・ステーション設置
独自のツールを家の周辺にセット。
専門の施工技術者が床下や屋根裏、庭木などシロアリによる食害状況や活動範囲をあらかじめ調査。その上でセントリコン・ステーションを設置します。(※写真クリックで拡大)※被害時はセントリコン・ステーションと他に「リクルートAG(ベイト剤)」を設置します。(※写真クリックで拡大)
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STEP2
モニタリング
シロアリの活動状況を調べます。
セントリコン・ステーションに納めたモニタリング・デバイス(餌木)を定期的に点検して、シロアリの存在や食害の有無などを確認します。確かな資格をそなえた「セントリコン・テクニカルマスター」が施工及び点検を担当いたします。 -
STEP3
ベイティング
シロアリの存在を確認したら、餌のように調製した薬剤が入ったベイトカップを設置。シロアリのほとんどが薬剤を摂取して、数カ月でコロニー全体が死滅します。
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STEP4
再モニタリング
シロアリの死滅後も再モニタリングを行い、新たな侵入がないかを引き続き監視。侵入があるとすぐにベイト剤を投与し駆除いたします。